御由緒
紀伊半島を縦断する果無山脈は熊野連山の三千六百峰を形成し、この間(奈良、三重、和歌山の三県)を縫うが如く流れる熊野川は太平洋に流出し、熊野の大動脈である。この熊野川の中枢に古代より熊野坐大神の鎮座されるお宮が、熊野本宮大社であります。熊野坐大神の御鎮座の年代は神武天皇御東征以前に御鎮座になったと云われて居ります。第十代崇神天皇六十五年に社殿が創建されたと(皇年代略記)(神社縁起)に記載されて居ります。奈良朝の頃より仏教を取り入れ、平安朝以後は仏化して、熊野権現と称し、仏名を拝する様になり、倹校の下に熊野別当職を置き、その権勢のあったのは本宮別当湛増である。源平二氏の騒乱に関係し、熊野の加担に依り勝敗が決したと云われて居る。熊野御幸は宇多法皇より亀山上皇迄歴代の上皇女院、百余度の多きに及び他社にその例をみません。
熊野本宮大社御由緒より
御祭神
- 家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)[素戔嗚尊(すさのおのみこと)]
- 第一殿 西御前:熊野牟須美大神(くまのふすみのおおかみ)、事解之男神(ことさかのおのかみ)[千手観音]
- 第二殿 中御前:速玉之男神(はやたまのおのかみ)[薬師如来]
- 第三殿 証誠殿:家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)[阿弥陀如来]
- 第四殿 若宮:天照大神(あまてらすおおかみ)[十一面観音]
- 第五殿 禅児宮:忍穂耳命(おしほみみのみこと)[地蔵菩薩]
- 第六殿 聖宮:瓊々杵尊(ににぎのみこと)[龍樹菩薩]
- 第七殿 児宮:彦穂々出見尊(ひこほほでみのみこと)[如意輪観音]
- 第八殿 子守宮:鵜葺屋葺不合命(うがやふきあえずのみこと)[聖観音]
- 第九殿 一万宮十万宮:軻遇突智命(かぐつちのみこと)[文殊菩薩・普賢菩薩]
- 第十殿 米持金剛:埴山姫命(はにやまひめのみこと)[毘沙門天]
- 第十一殿 飛行夜叉:彌都波能売命(みずはのめのみこと)[不動明王]
- 第十二殿 勧請十五所:稚産霊命(わくむすびのみこと)[釈迦如来]
所在地
和歌山県田辺市本宮町本宮
境内
社号標と鳥居 |
参道 158段あります。両脇の幟の数がすごい。 |
拝殿 奥には証誠殿があります。 |
神門 御祭神がおられる御社殿がこの先にあります。ここからは撮影禁止です。 |
八咫烏ポスト ハガキの投函が可能です。 |
大斎原 かつて熊野本宮大社があった旧社地。入口には高さ34m、幅42mの鳥居が建っています。 大斎原は川の支流の中州に鎮座しています。明治22年の熊野川の洪水までここに 熊野本宮大社がありました。洪水を機に現在の高台へ遷座しましたが、 それ以前にも何度も水害が起こり再建しているはずです。ここから先は撮影禁止。 |
御朱印
授与所で頂きました。 |
御朱印帳
授与所で購入しました。 |
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