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【雑記】諏訪大社の七不思議

御神渡 雑記

諏訪大社には七不思議と呼ばれるものが言い伝えられています。上社独自のもの、下社独自のもの、両社共通のものがあり、七不思議ですが実は十一項目あります。実際にどのようなものかを紹介します。

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上社独自の七不思議

元朝の蛙狩り

元日の朝に御手洗川の氷を割って川底を掘り返すと、厳冬にも関わらず必ず蛙が捕獲できる

捕らえた蛙は蛙狩神事の生贄にされます。

余談ですが、県外の弁護士が主導するNGO団体や動物愛護団体から、動物虐待であると抗議を受けたことがあります。奇祭のある諏訪大社はこれらの団体から目を付けられており、何かと神事の邪魔をしてくるので迷惑です。諏訪大社に限りませんが、よそ者が地元の祭りに口を出しても反発されるだけなので、余計な手出しは止めた方がいいですね。

高野の耳裂鹿

御頭祭で神前に捧げられた鹿の頭の中に、毎年必ず1頭は耳の裂けた鹿がいる

かつての御頭祭では、上社前宮の十間廊(下記写真)に鹿の頭が七十五頭、兎の串刺しや猪などが供えられ、禽獣の高盛と呼ばれていた程、血生臭いものであったようです。現在の御頭祭では、剥製の鹿の首三頭で神事を行っているため、耳裂鹿は過去の話となってしまいました。

十間廊

葛井の清池

大晦日の夜に、上社本宮の御幣殿にお祀りしてあった御幣束を葛井神社の池に沈める神事が行われ、元日に遠州の佐奈岐池にその御幣が浮かび上がる

遠州は静岡県西部で、佐奈岐池は何処の池か分かっていませんが、一晩で諏訪から静岡県西部まで物が流れ着くのは考えにくいと思います。

宝殿の点滴

どんなに干天が続いても、上社本宮の天流水舎(下記写真)の屋根からは最低三滴の水滴が落ちてくる

この水滴で雨乞いをすると雨が降るとも云われ、諏訪大社は水神としても崇敬されています。

天流水舎

下社独自の七不思議

寝入杉

秋宮境内の樹齢八百年を超える杉の大木が、丑三つ時になると枝を垂らして寝入る

植物は夜になると寝ることは知られています。夜間に枝が垂れることがあるのかもしれません。

湯口の清濁

秋宮近くの綿乃湯は、不浄の者が入るとその湯口が濁る

実際に濁ったという話は聞いたことがありません。汚い人が入って湯が汚れるとは違うと思いますが。

五穀の筒粥

毎年一月十四日から十五日にかけて、春宮の筒粥殿(下記写真)で小豆粥を炊き続け、葦の筒に入った粥の状態でその年の農作物の吉凶を占う

神事自体は不思議でも何でもないので、農作物の吉凶の結果が当たるということだと思います。結果は公表されていますので、確認すれば占いの正確さを検証できますが、確認したことはありません。

筒粥殿

浮島

春宮の脇にある砥川の浮島は、砥川がどんなに氾濫しても流れることはない

浮島という名前が付いていますが、実際は中洲(下記写真)になっているだけです。まず流れることはありません。

浮島

両社共通の七不思議

御神渡

諏訪湖が全面結氷した数日後、轟音と共に大きな亀裂が生じ、その亀裂が一メートルほど盛り上がり、あたかも大蛇が湖面を移動したかのようになる

上社の男神が下社の女神に会いに行く道筋だと伝えられています。大蛇に例えられるあたりが、水辺の神・水神と関連性が見られます。近年は御神渡は滅多に見られなくなりました。下記写真は2018年に発生したものです。昔は諏訪湖は全面結氷すれば誰でも湖面に乗ってよかったらしいのですが、現在は神事を行う関係者以外は湖面に乗ることは禁止されています。

御神渡

御作田の早生

六月三十日に田植えをして、八月一日には収穫できた

どんなに早生の品種でも、一ヶ月で収穫ができるとは思えません。両社共通ですが、上社は藤島社、下社は御作田社で、それぞれ御田植神事を行います。

穂屋野の三光

御射山社祭の当日は、祭場で太陽・月・星の三光が同時に見られる

御射山社祭は、毎年八月二十六、二十七日に行われます。天文学的に、三光を同時に見ることは不可能だそうです。

まとめ

諏訪大社の七不思議と云いながら、上社と下社で一部違っていたり、不思議なものからあり得ないもの、不思議でも何でもないことだったりと、改めて見直すと結構いい加減な内容でした。もちろん、裏に隠された背景があって、ただ私が理解していないだけだということは十分にあり得ます。

七不思議の他にも、諏訪の七石と呼ばれる石があるので、当時の人達はこういった箔をつけることが好きだったのかもしれません。

 

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