素盞嗚神社はどんな神社か
広島県福山市に鎮座する素盞嗚神社は、備後国一宮として知られ、天武天皇御宇(672~686)の創建、醍醐天皇御宇(896~930)に再営されたと伝えられています。境内は巨旦将来の屋敷跡と伝えられており、茅の輪神事(茅の輪くぐり)や祇園信仰の発祥の地としても知られています。茅の輪神事の起こりとして、備後風土記に蘇民将来の伝説が伝わっています。
お祀りしている御祭神は次の通りです。
- 素盞嗚命
- 稲田比売命
- 八王子
稲田比売命は素盞嗚命の妻神、八王子は素盞嗚命と天照大御神が誓約をしたときに生まれた御子神で、いずれも素盞嗚命と関係の深い神々です。
蘇民将来伝説
昔、武塔神という神様が旅の途中で宿を求めました。裕福な弟の巨旦将来は神様を泊めようとしませんでしたが、貧しい兄の蘇民将来は快く神様を迎え入れました。後に、武塔神は疫病をもたらし、蘇民将来の子孫には茅の輪をつけさせて救いましたが、巨旦将来の子孫は全て滅ぼしました。このことから、「蘇民将来の子孫である」という証である「蘇民将来子孫也」と書いた護符を持つと、疫病を避けることができると信じられるようになりました。
ここに登場する武塔神は牛頭天王と同一視されています。また、牛頭天王はスサノオと同一視されています。即ち、武塔神=牛頭天王=スサノオとなります。
素盞嗚神社の見どころ
境内入口の鳥居です。奥に見える山門は、かつて相方城に合ったものが移築されたものです。
左側が蘇民神社で、蘇民将来をお祀りしています。右側が疱瘡神社で、比比羅木其花麻豆美神をお祀りしています。
拝殿です。写っていませんが、奥にある本殿は福山藩初代藩主の水野勝成が造営したもので、檜皮葺きの入母屋造りとなっています。
素盞嗚神社へのアクセス
広島県福山市新市町戸出1-1
【公共交通機関】
- JR福塩線「上戸手駅」から徒歩3分
【車】
- 中国自動車道「福山東IC」から約30分
素盞嗚神社の御朱印
社務所で頂きました。 |
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