御由緒
八百富神社は、安徳天皇の養和元年三月十八日(一一八一年)の創建と伝えられ、その前身は、藤原俊成卿が三河守に在任中、未開であった竹谷、蒲形の庄の開拓にあたられ、地方開発、産業発展のため、琵琶湖の竹生島より勧請せられました。御祭神は市杵島姫命であります。開運、安産、縁結びの神として古くより広く世に知られています。
三河雀という書には、江の島、竹生島、厳島などと共に日本七弁天の中に挙げられています。
桜町天皇享保二十年(一七三五年)神祇伯雅富王は「八百富神」の御神号を考え奉り、同時に滋野井中納言の手を経て禁中の御翠簾並びに菊の御紋章入りの御提灯を御下賜になりました。
徳川家康公は当社に参拝せられ、その後朱印四石八斗を寄進せられました。
領主松平家の崇敬は累代継続して鄭重をきわめ、石鳥居、初穂料、額面、法華経、石灯篭、又対岸に遙拝殿を奉納せられました。又歴代の領主は毎年正月及び江戸表へ出立、並びに帰国の際には、領主自ら金紋先箱にて供廻りも美々しく、当社に参拝するを例とし、毎年の例祭には必ず家臣をして代表せしめられました。
竹島の総面積は約五八〇〇坪、島の周囲六二〇m、島の高さ二四m、陸地からの橋の長さは三八七m、この島には昭和七年迄は橋がなく船で行き来をしていました。
名古屋の滝兵五代目、滝信四郎氏が、大正元年に対岸に常磐館を開業、昭和七年に三一七〇〇円でコンクリート橋を完成、蒲郡町に寄付されました。更に蒲郡観光ホテルを昭和九年に完成させられました。当時四十万円といわれています。更に昭和十三年に三谷町に大弘法大師像を造られました。
この竹島橋も伊勢湾台風などにより痛み、昭和五十九年度より二年掛かりで掛け替え、昭和六十一年二月に完成しました。市予算で約七億円といわれています。現在では常磐館は公園(海辺の文学記念館)に、蒲郡観光ホテルは蒲郡プリンスホテルに変わっています。
竹島八百富神社より
御祭神
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
所在地
愛知県蒲郡市竹島町3-15
境内
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社号標と鳥居 |
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拝殿 |
御朱印
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授与所で頂きました。 |
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