御由緒
このお社は彦五瀬命を祭ります。命は第一代天皇神武天皇の兄君で、大和平定の途中戦傷、雄水門で亡くなられ竈山に葬られました。今から千年程前の国の法律である延喜式の神名帳に「紀伊国名草郡 竈山神社」とあり、古くから官幣に与る皇室御崇敬の大社でありました。
しかるに、天正十三年豊臣秀吉が根来寺を伐つたときの兵禍により、社地社領を没収され、社殿を始め宝物・古文書など一切を失ひましたが、寛文九年和歌山城主徳川頼宜が再建、歴代の尊崇を捧げました。
明治十八年四月二十二日官幣中社に列せられ、大正四年十一月十日官幣大社に昇格、昭和十三年には国費及び崇敬者の献資を以て、社殿を造営し境内を拡張して現状となつてゐます。大東亜戦争は、人種的差別の撤廃に近づき、東亜諸国の独立といふ大目的を遂げた点で成功と申せませうが、我国自体は敗戦の惨苦を具さになめさせられました。「身を殺して仁をなす」とはこの事です。日本の国のあけぼのに、五瀬命のお示しになつたのもこの事です。
寛政六年の冬、本居宣長はこの社に詣で
をたけびの かみよのみこゑ おもほへて あらしはげしき かまやまのまつ
と詠まれました。竈山の岩根に鎮まります御神霊は、この日本の基礎であると共に、永久に世界の安定と発展とをお守り下さることでせう。
竈山神社由緒より
御祭神
- 彦五瀬命(ひこいつせのみこと)
所在地
和歌山県和歌山市和田438
境内
社号標 |
鳥居 |
神門 |
拝殿 |
御朱印
授与所で頂きました。 |
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