アズキの育て方
30cmの間隔をあけて、1か所3粒の点まきとします。発芽後は鳥に食べられやすいため、被害のある地域であれば、種まき後に不織布などで覆うか、ポリポットやセルトレイで育苗してから移植します。

発芽後は間引いて2本立ちにします。最初は生育がゆっくりで雑草と競合しやすくなるため、こまめに除草します。種まき後30日を目安に、除草と倒伏防止を兼ねて株元に土寄せを行います。

受精方法・交雑の注意点
自殖性の強い作物のため、数メートル他の品種と離れていれば、交雑の心配はほとんどありません。
母本選抜の基準
採種果の基準は以下の通りです。
- 茎が太く倒伏していない株
- ウイルスなどの病害に侵されていない株
- 落葉が一斉で莢つきがよい株
- しわや虫害がなく品種特有の色・大きさを備えた子実を生産する株
自家採種の方法と保存
下部の莢から順次成熟します。黄色く変わってきた莢から順次収穫します。一斉に熟さないため、2~3回に分けて収穫します。

莢をシートの上に広げ、はじけるようになるまで天日乾燥し、カラカラに乾いたところを棒で叩き脱穀します。虫食い粒やゴミを除いて、天日で3~5日間よく乾かします。

フタつきのガラスビンやペットボトルにマメを入れ、口を開けたまま涼しい場所で2週間ほど置いておき、蓋をします。マメは呼吸をしているのでペットボトル内に炭酸ガスが充満し、マメとマメゾウムシを休眠させる作用があります。

アズキは短命種子で、常温だと1~2年で発芽率が急激に落ちます。低温・乾燥条件で保管すれば3年程度使用できます。
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