御由緒
神社の創立年代はあきらかではありませんが、社伝の「一宮縁起」には、谿羽道主命と多遅麻比那良岐と相謀り、天日槍命を祀ったと伝え、諸書によりますと、遅くとも八世紀のはじめ頃にはすでにこの地で祭祀がおこなわれていたことがうかがわれます。
但馬の国一宮として当地では別名を一宮(いっきゅう)さんと呼び親しまれています。天日槍命は泥海であった但馬を円山川河口の瀬戸・津居山の間の岩山を開いて濁流を日本海に流し、現在の豊沃な但馬平野を現出され、円山川の治水に、また殖産興業に功績を遺された神として尊崇を集めています。
現在の社殿は大正三年に再建され、透塀で囲まれた三間社流造の本殿、その前面に切妻造りの幣殿と祝詞殿があり、拝殿は舞殿形式で入母屋造り平入りで蔀戸をつり、正面に拝殿の屋根と独立した平唐破風出桁の向拝は他に類のない珍しい建築です。神門は丹塗の八脚門で、数多くの蟇股を飾り、左右に連なる塀も丹塗りです。
境内東北隅に約三百坪の禁足地があり、老樹がうっそうと生い茂り、入れば祟りがあるといわれています。
出石神社由緒より
御祭神
- 天日槍命(あめのひぼこのみこと)
- 出石八前大神(いずしやまえのおおかみ)
所在地
兵庫県豊岡市出石町宮内99
境内
社号標 |
鳥居と神門 |
拝殿 |
旧鳥居残欠 平安時代の鳥居の一部。出石町指定文化財。 |
御朱印
社務所で頂きました。 |
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