種の寿命

種の保存 家庭菜園
種の保存

種の寿命は、貯蔵期間中の温度・湿度・種の含水量に影響されます。種は完熟期に発芽力が最高になりますが、その後は次第に低下します。発芽力が低下するのは防ぎようがないのですが、適切に貯蔵することにより低下の速度を遅らせることができます。

種を長期間保存するにはどうすればよいか

種を保存する袋は、ビニールなどの通気性の悪い袋は適しません。クラフト紙でできた茶封筒が最適で、密閉できる容器に乾燥剤と一緒に入れておけば、常温でもかなりもちます。ほとんどの種子は10%程度の水分条件になっています。これより高い湿度になると吸水して呼吸作用が起こり寿命が短くなります。低い湿度に保つことで、温度の変化の耐えられるようになります。長期保存する場合は、暗所で低温、低湿度を一定に保つことができる場所に保存します。家庭で長期保存するのであれば、冷蔵庫が一番適した環境です。前述の処置をした容器をこのまま冷蔵庫に保管ができれば万全です。

種の寿命

種の寿命は作物ごとに違います。長期保存する方法で保管した場合、種の寿命の目安を以下の表に示します。保存状態が良ければ、以下の表よりも長期間保存できます。

長命種子 5年程度 トマト、ナス、スイカ
常命種子 3~4年 キュウリ、カボチャ、ダイコン、カブ、ハクサイ、ツケナ、トウガラシ、キャベツ、レタス、エンドウ、インゲン、ソラマメ、ダイズ、ゴボウ、ホウレンソウ
短命種子 1~2年 ニンジン、ネギ、タマネギ、ミツバ、シソ、ラッカセイ

表1:主な作物の種の寿命

 

発芽するか確認

自家採種した種は、実際に発芽するかどうかを確認しておくべきです。いざ来シーズンに種をまいて発芽しなかった場合、育成が出遅れてしまいます。保険として、前年までに採種した種も一定期間保存しています。

果菜類なら20粒程度、葉根菜類なら40粒程度を土にまくか、プラスチック容器に濡れたティッシュペーパーかガーゼを敷いた上にまいて確認します。発芽に必要な温度条件はおよそ20~30度のため、日中は日当たりの良い窓際に置いておきます。毎日水をやるとカビが発生するので、乾きそうなら水をやってください。プラスチック容器で確認する場合、嫌光性種子のウリ科やナス科の種は黒い布をかけるなどして光を遮断しておきます。以下の表の発芽日数を目安にして、7割以上発芽していれば問題ありません。

発芽までの日数 種類
7 レタス、カブ、ハクサイ、ツケナ類、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ
10 ダイコン、キャベツ
12 タマネギ
14 ニンジン、ピーマン、トマト、ナス、スイカ

表2:主な野菜の発芽するまでの日数

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