モロヘイヤの概要
モロヘイヤの来歴
シナノキ科ツナソ属。
原産地はインド西部、アフリカ、中近東という説があります。アラビア語では王家の野菜・宮廷野菜と呼ばれ、太古の昔は貴族以外は食べることができなかったといわれています。現在はエジプトを中心に、シリア、キプロス、リビア、スーダンなど、地中海南部・中近東に分布しています。
日本には1934年に導入され、試作されたのが最初です。一般に普及するようになったのは1980年代後半で、1990年代以降は健康野菜ブームに乗ったこと、暑さに強く日本の夏の気候でも栽培が容易であったことから、各地で生産されるようになりました。
栽培・採種している品種
私が栽培・採種している品種は、モロヘイヤ(つる新種苗)のみです。日本には側枝型のものと立性型のものがあるようですが、市販の種はモロヘイヤとしか書かれていないため、どちらかよく分かりません。
モロヘイヤの自家採種
受精方法・交雑の注意点
交雑するような他品種が日本に導入されているかどうかを把握していないため、交雑については気にしていません。自然に任せています。
母本選抜の基準
モロヘイヤは1株に多くの莢が付きますので、採種には1株あれば十分です。採種果の基準は以下の通りです。
- 定植後の育成がよい株
- 葉を摘み取りながら育成し、その中から健全な株
採種と保存
採種
秋になると、全ての枝先から開花、結実を始めます。
莢が3分の2ほど熟せば刈り取り、シートなどの上で干して乾燥させます。完熟した莢を選抜し採種します。
きわめて小さな種なので、採種時には風で飛ばないよう注意してください。
モロヘイヤの種子には有害物質が含まれていますので、人や動物が種子を口にしないよう注意して保管してください。
保存
種は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。低温・乾燥状態で3~4年程度は高い発芽率を維持できます。
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