【自家採種】ダイコンの自家採種

ダイコンの種 自家採種

アブラナ科ダイコン属。地中海沿岸地方原産。発芽適温は15~30度。秋にまいて冬に収穫するのが育てやすく一般的ですが、地域や品種によっては春まき、夏まきが可能です。

全国各地で栽培される品種の数は野菜最多の150種を超え、自家採種の素材に恵まれている野菜です。

受精方法・交雑の注意点

他のアブラナ科野菜と同じように自家不和合性で、主に他家受精して種をつけます。ダイコンはダイコン同士の品種しか交雑せず、他のアブラナ科とは交雑しません。ダイコンを採種栽培する方が近くにいるとは思えませんが、もしいたら300m以上離すか、網でダイコンを囲って隔離採種します。複数の品種を採種したい方は、採種する品種を決めて単一品種のみ採種するようにし、翌年は別の品種を採種することで、容易に交雑を回避できます。その場合、採種した種は次回採種するまで使いまわせるよう保存しておきます。

栽培・採種している品種

私が栽培・採種している品種は、赤口大根(つる新種苗)、ふじ宮重(自然農法国際研究開発センター)です。

母本選抜の基準

必要な母本数

ダイコンの種は1さや2~10粒ほどで、1株から採種できる数が少なく、また母本数が少ないと年々草勢が弱まります。採種栽培をするのであれば50株は欲しい所ですが、私のような家庭菜園レベルで50株は厳しいと思います。それでも最低15~20株の母本は準備したいところです。

母本の掘り上げと選抜

母本選抜は、収穫期に入ったら早めに行います。適期を逃すと移植も遅れ、母本の活着に影響します。根の選抜方法はニンジンと同じように、標準根を選ぶようにします。抜き取った母本は大きさ順に並べ、極端に長いもの、短いもの、割れているもの、病虫害のもの(葉も含む)を除きます。ダイコンは土壌条件によって根重が影響されるので、全体に太りが悪く短めの場合は、その中で最も目標に近いものを標準根にします。

掘り上げたダイコン

 

母本の移植と採種

母本の移植

移植は寒冷地で10月下旬~11月上旬、温暖地で11月上旬~中旬に行います。うね幅75~100cm、株間45~50cmで、日当たりをよくするため、母本を北側にやや倒して斜めに植え、

母本選抜したダイコン

 

足でよく踏み土と密着させます。

埋め戻したダイコン

 

寒冷地では寒さで凍って腐ってしまうことがあるため、根元には籾殻や藁を敷き、土寄せして株元を安定させます。

隔離採種での交配

冬を越した母本は、春に気温が高くなると花茎を伸ばし開花が始まります。開花期間は30日前後です。

ダイコンの花

網で囲っている場合は虫による受粉が出来ないため、ハンディモップを使って、網室内の開花した母本をゆらして花粉を飛散させてください。開花期間中の晴天の午前中に、何日かおきに行います。

刈取り

開花が終わり莢が大きく膨らんでくると、株全体が黄色味を帯びてきます。開花期から60日目くらいが刈り取り適期です。1株ごと鎌で地際から刈り取ります。刈り取った株は雨の当たらない場所に吊るして、10~15日ほど自然乾燥させます。

刈り取ったダイコン

 

脱粒・乾燥・調整

十分に乾燥すると莢が薄黒くなります。手でもんで割れるようになったら脱粒します。ブルーシートを敷いて、刈り取った株を広げて、刈り取った株を広げて棒で叩くか足でもむように踏みます。コンクリートの上などで直接強く踏みつけると種が割れるので注意します。脱粒した種はまだ水分を含んでいるので、薄く広げて2~3日天日乾燥します。種に混ざっているゴミは唐箕やふるいで除き、細かいゴミはステンレス製のザルを使ってふるいます。

ダイコンの種

保存

湿度が高いと発芽率が低下するので、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。ダイコンの種は比較的長命なので、低温・乾燥状態を維持すれば4年程度は高い発芽率を保ちます。

自家採種
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