千葉神社はどんな神社か
千葉県千葉市に鎮座する千葉神社は、妙見信仰で栄えた神社です。元々は北斗山金剛授寺として長保二年(一〇〇〇)に中興開山され、明治の神仏分離令で神社となりました。厄除開運・八方除・身上安全のご利益があり、「千葉大妙見」「厄除・方除の妙見様」「一言妙見」と呼ばれ親しまれています。
お祀りしている御祭神は次の通りです。
【主祭神】
- 天之御中主大神(妙見様)
【相殿神】
- 経津主神
- 日本武尊
アメノミナカヌシは、宇宙の初めに天と地が分かれ、最初に高天原に現れた造化三神の一柱です。出番はこれだけなので、かなりマイナーな神様です。そのため、アメノミナカヌシをお祀りする神社はほとんどありません。
古代の中国では、ほとんど動かない北極星は天の中心にある星であり、宇宙の根源と考え太乙と呼びました。インドから中国に菩薩信仰が渡り、北極星=太乙=妙見菩薩と見なされるようになりました。これが更に日本に渡り、神仏習合の影響で、天地開闢の時に現れたアメノミナカヌシは万物・宇宙の根源であり、妙見菩薩と同一視されるようになりました。「北極星=太乙(宇宙の根源)=妙見菩薩=アメノミナカヌシ」という図式となります。
神仏分離令以降は、妙見信仰は寺は妙見菩薩、神社はアメノミナカヌシをお祀りするようになりました。
千葉神社の見どころ
社号標と大鳥居。
平成二年造営の新社殿は、国内初の重層社殿です。前身の北斗山金剛授寺にちなんで、二階拝殿を北斗殿、一階拝殿を金剛殿と称しています。
尊星殿中央の福徳殿「八星宮」。八つの宮が八角形に配されています。上階に「開運殿」、左側に「月天楼」、右側に「日天楼」があります。
摂社の千葉天神。御祭神は菅原道真公。
撫でると福を授かる亀石です。千葉氏の妙見菩薩の神使は玄武(亀)。
千葉神社へのアクセス
千葉県千葉市中央区院内1-16-1
【公共交通機関】
- JR千葉駅から徒歩12分
- 京成千葉駅から徒歩12分
【車】
- 京葉道路「穴側IC」から10分
千葉神社の御朱印
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授与所で頂きました。 | 摂社の千葉天神 |
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